水魚の交わり
魚は水がなければ生きていけませんし、水は…………なんだろう?←
とにかく、水と魚は2つで1セット! 水、魚という二つの単語が出たら、その二つの単語が全くの無関係であると考える人はまずいないと思います。
その水と魚のように交わる。
こういう意味合いから、水魚の交わりとは、「お互いなくてはならない、欠けてはならない存在」という意味になります。
言ってしまえば、黄金コンビとかベストカップルとか、そんな感じですね。
そこからさらに拡大解釈して、「片時も離れることができない」とか、「とんでもないおしどり夫婦」みたいな意味合いにもなるそうな。
さて、そんな言い得て妙というか、なんかしっくりくるこの言葉。知ってる人は知っているでしょうが、これも三国志から登場した故事成語なのです。
劉備と諸葛亮のラブラブっぷりを表現?
さて、ものすごく気持ち悪い表現を表現をしてしまいましたが……
実際に水魚の交わりとは、蜀の皇帝・劉備と天才軍師・諸葛亮の間柄を表す言葉。詳細は、蜀志・諸葛亮伝にあります。
諸葛亮を、後に三顧の礼と言われる厚い礼をもって迎え入れた劉備。
彼は諸葛亮の才能に一目ぼれし、それからは何事も、毎日のように諸葛亮に相談し、そのたびに両者は親密になっていたのです。
そんな二人の仲を見て、恨めしそうに後をつける2つの大きな(比喩ではない)影がありました。
劉備の義弟として、挙兵して二十数年苦楽を共にしてきた、関羽と張飛です。
関羽と張飛は、劉備が若造の諸葛亮とイチャイチャしているのを見て、完全に嫉妬していたのです。史書にも「不機嫌になっていた」ともありますので、まあ明らかにわかるレベルでの嫉妬だったのでしょう。
当然我の強い二人ですから、「どういうことだ」と劉備に詰め寄ります。
で、その時に劉備が言った言葉が、以下の通り。
「わしにとって孔明(諸葛亮)は、魚から見た水みたいな奴だ。必要不可欠な存在なんだ! だからわかってくれ!」
…………と、こんな必死の懇願(?)を聞いた関羽と張飛。納得したのかしぶしぶかは史書には載っていませんが、以後は劉備と諸葛亮の間柄にケチをつけなくなったそうです。
スポンサーリンク
水魚の交わり、その真の意味は……?
恋人や配偶者!
魚は繁殖力が強く、そのため、まああれそれな隠喩に持ち出されることもあるとか。
そんなわけで、水魚の交わりという言葉も、昨今では主従関係などよりも、おしどり夫婦やベストカップルのような意味合いで使われることが圧倒的多数!
早い話、劉備が義弟に言い放った言葉は……
と、こんな感じの意味合いになりますね。
なんだか一気に危ない香りがしてきましたが……まあ、軍師とプライベートな関係を区分けする意味合いとしては間違っていないのかもれません。
そして何より、ビジネスライクな劉備からすれば、初の自軍の参謀は公時の嫁同然と言っても、あながち間違いないのでしょうね。
関連ページ
- 苦肉の策
- こいつは三国志演義由来のことわざです。知っている人からすると、けっこう有名どころかな? 舞台は、赤壁の戦いでのことです……
- 三顧の礼
- 超有名な言葉ですよね。 今でも、「手厚く迎え入れる」という意味でしばしば使われます。
- 鶏肋
- 鶏の肋骨のこと。 ですが、そこから転じて割と有名なことわざに……
- 千載一遇
- 三国志とはちょっとズレますが、これもまた入る……のかな?
- 士別れて三日なれば、即ち更に刮目して相待すべし
- ことわざとか古事というより、アレですね。名言。そう言ったほうが間違いないかも。
- 月旦
- 人物評とか、そういう意味合いがありますよね。 三国時代……というかそれよりちょっと前の人がこの言葉のはじめとか……
- 十人十色
- 正直、語源は全くの不明です。 が、三国志にも
- 白眉
- 「白眉最も良し!」 一番いい物に対して、そんな言葉が使われ魔すよね。
- 南船北馬
- 三国志由来かと言われるとちょっと悩みますが…… まあ三国志の戦力分布にもかなり影響した言葉です。
- 破竹の勢い
- これもまた、三国志ネタの一つです。 後期の話なので、案外知らない人も多い……かも。
- 兵は神速を貴ぶ
- 神速……響きがいい……
